触覚ワークショップ 2002 創形美術学校 |
| 表現の基本は、人間の五感を刺激しながら共鳴を計ることである。 アナログからデジタルへと目まぐるしい変化の時代において、触覚への回帰を強く意識する必要がある。テキスタイル表現は、視覚的効果もさることながら触覚へのデリケートな配慮が大切である。アート・デザインへのアプローチとして、私は五感の大切さを語ることにしている。テキスタイルに限らず観察は、表現への第一歩となるが同時に、原始的な触覚を呼び起こさせる行為から私の授業は始まる。例えば、植物の表現においても筆、鉛筆にくわえて、指による描写、触覚の感触をビジュアル化、既成概念を取り払うことから表現の面白さも見えてくる。描かれる紙、布の感触。同じ紙でも種類により様々な触覚感を確認できる。つまり表現は、自分で発見確認しながら展開することである。 『子供の時を思い出した』『温度を感じた』特に植物への視覚的イメージと目を閉じて体感する大きな違いに改めて多くの驚きを持つ。このような体験を、どのような方法で具体的な表現へ繋げていくかである。ここからそれぞれの専門領域での技法や素材が浮かび上がりアート、デザインへと展開していく。 |