2004

武蔵野美術大学 O.G によるテキスタイルを中心とした作品展

  

   

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赤間 洋子

  

上田 文子

 

酒井 寿子

 

坂本 英美

  

神保 節子

  

道正 千晶

  

広野 とし子

  

正木 倫子

  

松尾 好永 山家 久子 横田 律子 吉田 幸代

   

   

 トロビック展が13回も続いているからなのか、会場全体が落ち着いた雰囲気でした。そして、テキスタイルの範囲の広さ、表現の多様さを改めて感じました。

 入ってすぐの狭いスペースには、淡い色調のものが三作品、いずれも壁からちょっと離れた空間に風に揺らめいて、面白い表情を見せていました。
 左に日を移すと、鮮やかな色の、巾の狭い長い裂き織の布が目を惹きます。古布がきれいに甦ることに感心しました。その横には額入りの作品が二つ。大胆な図柄の染色布と、離れてみると絵が浮かんでくる一色の糸による刺繍です。
 正面の右空間を占めているのは、天井から吊られた三本の細長い織物。これはどんな作り方をされているのだろうと熱心に見入っている人が目につきました。その左は生成りの厚手の布にミシン刺繍が施された「ひとで」を思わせる独特な雰囲気の作品です。
 左側の壁には、額に入った染め絵と丁寧なドローイングがあり特にドローイングが好評でした。その横はパネルに張られた織物で、模様のデザインも織の技術も確かなものが感じられます。次の藍染の布は3メートルの大作で、こちらも高い技術が必要な作品です。その手前の空間の立体的な織物は金属が織り込まれています。中央の床に置かれたのは存在感のある立体的な絞りのオブジェのような作品です。どの作品も独創的で素材や技法がそれぞれに工夫されていました。

 アートにはこれで終わりというものはありません。作る時は全力を尽くしても、ここをもっとこうすればという反省や批評が必ず出てきます。それが次のステップへの原動力になるのでしょう。このような発表の機会があり、お互いに刺激し合えるのは作り手にとって幸せなことだと思います。

吉田 幸代