イメージ表現と造形論

京都女子大学 / 表現文化学科

  

田中 秀穂
Hideho Tanaka

   

 マクルーハンの言う知覚の鍛練が21世紀における表現領域では不可欠である。この講座では、身体・言語・形態の関係を理解、実践する事でより社会性を意識した造形表現の可能性を探る。現代の芸術表現は、従来のカテゴリーでは括れなくなり表現者による発信と受け手の関係の様変わりは、想像をはるかに超えている。しかし、表現者たる主体の強い意識は、観る者、聞く者に感動を与える。領域や素材、表現方法が、共有、オーバーラップあるいは、はみだす部分の特化を研ぎすます事で生まれる美術、デザインは魅力的である。クリストの梱包芸術を支える布は、空間、環境を巻き込みながら独自なメッセージを発信している。繊維、紙など変容性のある素材を軸に発想と展開を試みる。また人間・社会・自然の関係を、芸術表現に置き換えて、現代テクノロジーを取り込みながら五感を研ぎすましていかねばならない。例えば、ファイバーアートの誕生の背景は、タペストリールネッサンスとシュールレアリズムが大きく関与しながら現代美術に大きな影響を与えている。この講座は、以上の視点から環境と造形について、身体に密着している繊維素材を軸に新たな表現の可能性を考察する。

 講座受講者は、従来の美術系大学と異なり絵画、音楽、言語などの専攻のため私にとり大変新鮮である。昨年と今年は以下の内容の講座である。2001 五箇山和紙を使用した足によるドローイングからトリミングを行い、紙によるレリーフ表現とフロッタージュからOFF LOOMへの展開。2002 五箇山和紙を使用した足によるドローイングから衣装への展開とスプラングによる空間把握を野外で展開した。

    

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2002 Workshop

田中 秀穂
Hideho Tanaka