| 当時、大学で産業デザイナーを志しながらも企業システムや個人でのデザイン活動 に勝手に思いをめぐらし、限界を感じながら学んでいた頃のことです。授業で見せ られたポーランドの作家、マグダレーナ・アバカノビッチの作品スライドは、スラ イドでありながらも私を驚愕させるには十分なカをもっており、表現素材としての 繊維の力強さと可能性に魅せられてしまいました。この時の出会いが、現在テキス タイルデザイナーとしてだけでなく、テキスタイルアーティストとしての活動のき っかけになっています。大学卒業後、1991年に滋賀県立近代美術館で実物の作品と 出会うことになりましたが、当時企業デザイナーであった私に、アーティストとし ての活動により向かわせるに十分な出会いであったことは言うまでもありません。 今後も表現素材としての繊維の可能性を探り、テキスタイルのクリエー夕ーとして テキスタイル産業、工芸、アートの垣根にこだわらず活動を続けてゆきます。
2000年 大高 亨
T.O.TEX.STUDIO
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