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Today's Art Textile Formation 2002-Tokyo
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| 20×20cm以内の平面、あるいは20×20×20cm 以内の立体作品。それは丁度手のひらにすっぽりと納まるくらいの小宇宙である。 Today's Art Textile も今回で16回を迎え、東京テキスタイルフォーラムではミニアチュールの作品が様々な繊維の表情を見せた。 言葉の積み重ねを一週間、一ヵ月とこつこつと行う峯岸佳世の作品は、やさしく語りかけられるような印象が強い。 自分の過ごした時間を視覚化することを、編むという行為の中に還元する坂本東子の作品は、カラフルに、そして凝縮した時間を強く封じ込める。 「生活にもっと目を向けよう! 多くの楽しみが眠っている…!」とする小保方昇は、視点をより身近な生活へと向けながら、相変わらずユーモラスな形が見るものの親近感を誘う。 帖佐綾子の作品は、蝶の羽をモチーフにデフォルメしたフエルトの形態が、質感を触発し、そっと目で触れる心地よさが漂う…。 目の前にある小作品群は、ささやかな楽しい一時をやさしく誘う。それらは小さいからこそ生まれる作品たちである。サンプルでもなければ、大きな作品のためのマケットでもない。一本の繊維も適度なサイズならば(例え髪の毛一本でも)強さを伴い自立する。繊維の密度が織り成す構造は、それ自身の重さに耐えなければ自ずと潰れてしまうだろう。たまたまそのサイズになってしまったのではなく必然から生まれる形と大きさは、素材の持つ性格がイメージや形、構造が結び付き、“だからこそ”生まれる作品となる。さらに作家が表現に至る動機は様々である。作者の素朴な感情・衝動・思想が表現される場合もあれば、技術や行為または社会や制度を問う作品、あるいは、作ること・表現すること自体の意味を問うことかも知れない。しかし作品の存在は、確固たる意味と生命をもつように感じられる。 榎本 寿紀 |